20100823 推量の助動詞 could

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推量の助動詞 could

2010-08-23

本日は番外編として推量の助動詞 could を扱います。これについては 2010 年 1 月 6 日のブログ、例示で用いられる推量の助動詞 - 新Jay’s時事英語研究 で少し触れましたが、本日はさらなる検証を加えたいと思います。

(1) 可能性を表す助動詞 (補足):

以前、could の推量が示す可能性は、must(100%) → will → would → ought to → should → can → may(50%) → might → could になると説明しました。しかし 50% を表す場合、実際には might もよく使用されており、これは本用法が「仮定法」から発展したこと考えると、うなずけるところです。

(2) could が示す可能性:

推量の助動詞 can は「理論上の」あるいは「客観的な」可能性を示します。これと同義で過去形 could が使用されてることがありますが、これは、may = might になる点に似ています。(注意) 下記では可能性を表す副詞との例文を挙げていますが、この副詞は必須ではありません。

・Finally, you know your story has worked when readers think: "This could probably happen under the right circumstances." (最後に、ストーリーがうまくいくのは、読み手が「こういったことは条件がそろえばきっと起こるだろう。」と考えるときです。) Horror Factor - Creating an Environment for a Horror Story

(3) 可能性を表す副詞との共起:

可能性を表す副詞との連動がどの程度起きるかを検索しました。ここでは比較的過去時制の影響を受けにくい happen を使用しています。

a)50 % 未満:

・could possibly happen: 953,000 件

・could conceivably happen: 152,000 件

・could perhaps happen: 23,700 件

・could maybe happen: 53,500 件

b)50 % ~ 90 %:

・could likely happen: 73,000 件

・could presumably happen: 346

・could doubtless happen: 36,000 件

・could probably happen: 71,200 件

c)90 % 以上:

・could inevitably happen: 255

・could necessarily happen: 140

・could definitely happen: 193,000 件

・could unquestionably happen: 3

・could certainly happen: 199,000 件

・could undoubtedly happen: 90

これを見ると、could happen は possibly, certainly, definitely, conceivably, likely, probably, maybe, doubtless, perhaps...の順で共起することが分かります。一般の辞書では「50 %」未満の副詞との共起例しか挙げていませんが、ここは再考の余地がありそうです。

次回はまた、 give の用法に戻ります。